証券投資を支えるインフラが急速に整備されていることが実感できるのではないでしょうか。
・親子会社間の権利義務関係の規定を設ける・少数株主など株主の権利保護を強化する100%外資企業/合弁企業/事業協力契約方式での事業投資に際して、有限会社形態のみではなく、株式会社・合名会社形態も認める証券取引関連及び投資・企業経営のインフラ整備が急速に進められているベトナムですが、日本人が日本からベトナム株投資をするにはまだまだハードルがあります。
ハードルが高いほど燃えるタイプの人にはたまらない環境ですが、大半の人には厳しい現実が待っています。
まずは、日本の証券会社経由ではまだ買うことができません。
N証券に口座を持っていても、M証券やK証券などのネット証券に口座を持っていても、N証券やA証券などの中国・アジア株に強い証券会社に口座を持っていても、残念ながらベトナム株は売買できません。
あとで詳しく書きますが、口座開設に関しては、原則、現地に行って、現地の証券会社に口座開設する必要があります。
最近は日本にいながらの口座開設を支援するサービスをやっているところも出てきているようですが、原則的には現地に行っての口座開設になります。
私自身は、二度ホーチミンに出向き、口座開設にこぎつけました。
一度目は現地で情報収集を行い、二度目に無事口座を開設できました。
ベトナム株への投資チャンスは3通り。
社長と上場企業8社ほどを訪問し、ヒアリングを行いました。
「日本から投資家が来た」ということで、サイゴン証券も喜んでアレンジをしてくれましたし、上場各社もCEO・CFOが出てきて事業説明や会社案内を嬉しそうにしてくれました。
製造系の会社だったはずなのに、なぜか上場後の事業計画の主要部分が不動産開発に変わっている会社が何社もあってびっくり。
立地の良い工場を郊外に移転し、その跡地に上場による調達資金でビルやマンションを建設する計画を、嬉しそうに話してくれるCEOたちのやさしい笑顔が忘れられません。
ヒアリング等を行った上で、サイゴン証券で必要書類を確認し(この時に前述したように無犯罪者証明書が必要だといわれ、指紋をすべて採取されてしまったのでした。
今は前述した通り、無犯罪証明書は必要ありません)、いったん帰国しました。
後日、(しつこいですが無犯罪者証明書も含め)必要書類をそろえ、再度訪越した上でサイゴン証券で証券口座を、ベトナム投資発展銀行(BIDV)に証券取引用の口座を開設しました。
外国人投資家はHSBC銀行に証券取引用銀行口座を開くことが多かったようですが、手数料の安いBIDVに口座を開設したいということで、ベトナム株総研.comのKに苦労をかけました。
なにせ、BIDVの担当者自体が証券取引や外国人投資家の口座開設をよく理解できていない状況だったので、Kが逆に情報を教えながら、どうにか口座開設が進んでいくような状況でした。
決して「わからない」「できない」とはいわないベトナム人ですが、銀行のカウンターの中で担当者とマネジャーとが、けんけんがくがく怒鳴りあっている(?)光景が目に焼きついています。
こういった対応や光景を楽しめないとベトナム株投資の本当の魅力には辿り着けないので覚悟しておいてください。
S証券は、それなりの数の外国人投資家(主に日本人投資家)の口座をすでに開設しているだけあり、さすがにスムーズな対応でした。
ベトナムなまりの強い英語を話すNga女史が親切に対応してくれました。
彼女はすでに中堅銀行に転職してしまっていますが、今は日本滞在経験もあり日本語で対応してくれるKhOa君が日本人の窓口になります。
Nga女史もKhOa君も決して「わからない」「できない」とはいわない点では見事に「ベトナム」の人ですが、二人とも親切に一所懸命対応してくれた、くれる素敵なパートナーです。
無事口座開設が終了すると、やっと日本人が知らなかったパラダイス、ベトナム株投資を楽しみ、稼ぐことが可能になります。
現在、日本人が楽しむことができるベトナム株投資は3通りあります。
ひとつ目は通常の「上場株の売買」で、2つ目は日本でいう「OTC*の売買」、最後は国営企業等による民間への「放出株オークション(IPO/P)への参加」です。
*OTC…○くの『弓のoo匡三の『・上場していない未公開株取引を指す。
ホーチミン・ハノイの証券取引センターの上場株式。
前述したように、2006年7月7日現在では、ホーチミン証券取引センターに弱銘柄、ハノイ証券取引センターに桐銘柄が上場されており、これらの銘柄の売買ができます。
取引通貨はベトナムドンで、だいたい1ドルが1万6千ベトナムドン弱で推移しています。
円に換算すると、1万ベトナムドンが1円ぐらいの勘定でしょうか。
ベトナム株式は、上場されると原則として登録取引になり、株券は交付されません。
額面は1万ベトナムドンです。
ホーチミン証券取引センターでは、額面○円の株式を○株単位で売買します。
ベトナム株式の証券決済は証券取引センターが自ら行っています。
また、資金の決済はベトナム投資発展銀行(BIDV)が一括して行っており、上場証券は取引所の証券保管センターに保管されます。
ですので、現地の証券会社が仮に破綻しても証券は無事管理保講されているはずです(まだそういう事例はないので実際にどうなるかは不透明ではありますが)。
2006年4月時点での株式市場全体の平均株価収益率(PER)は副倍前後で、2005年の年末時点と比べ約2倍になりました。
PERとは、株価を一株当たりの利益で割って算出するもので、その株式が、1株当たり利益の何倍で買われているかを示す数字です。
この数字が低ければ割安であることを意味しますが、一時的に過熱感が出てきている感じもあります。
ちなみに東証1部上場企業の平均PERは○〜○倍程度で、ジャスダックの平均PERは○〜○倍程度です。
ホーチミン証券市場では、時価総額の7割以上を、主要5銘柄(VNM社、REE社、KDC社、SAM社、GMD社)で占めています。
主要銘柄は、2006年4月時点で1株9万ベトナムドンの大台(675円)に乗ってきています。
ハノイ証券市場では、2銘柄(HSC社、VNR社)が4万ベトナムドン(300円)の大台になっている状況です。
ハノイ証券取引センターでの売買は非常に閑散とした状況が続いていましたが、ここにきてホーチミン証券取引センターの活況に引きずられて売買が膨らんできています。
出遅れ銘柄として、ハノイ証券取引センター登録銘柄への注目が高まっているのではないでしょうか。
売買注文は、メール・ファックスなどで可能です。
一部の証券会社ではオンライン取引も可能です。
過熱する未公開株市場(OTC)。
日本でいう未公開株取引(OTC)も少しずつ盛んになってきています。
各証券会社では、売り物.買い物の参考取引数値を出していますが、意外と売り・買いの希望値に開きがあり、売買は成立しにくい状況です。
また、現在のように株式市場が活況な時には、なかなか売り物が出てきません。
タイミングと運がかなり必要かもしれません。
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